フロッピーディスクを利用することは少ないと思いますが、まだ使っている人もいると思いますので、過去のフロッピーディスクでのトラブルの具体例を残しておきます。
毎回毎回エラーが出て、フロッピー自体にもドライブ自体にも問題がない場合は、次のようなことが原因になっていることが多いです。(WIN 95・WIN98のころ)
今なら、これを疑ってください
■ 原因
▼ ファイル形式がちがう
アプリケーションソフトを使って、データを作成します。そのとき、そのソフトが扱える「ファイル形式」というものが必ずあって、その形式が一致しているもののみ、データを読み込んだり・加工したり・保存できたりします。「ファイル形式」は、「拡張子」で判断がつきます。また、ソフトは、日々機能が充実し、新しいバージョンが出回ります。同じ名前のソフトでも、バージョンがちがうと、機能が全然ちがうときもあるので、同じ名前の拡張子でも、読み込みができないときがあります。ただし、新しいソフトは「上位互換」になっているので、バージョンが古いソフトで作ったデータも問題なく読み込めますし、古いソフトで読み込める形式で保存する機能も標準装備がほとんどです。
■ 処置
▼ 使用するソフトで読める形式に変換する
バージョンが異なるソフトを使用の場合は、新しいバージョンのソフトでデータを読み込み、古いバージョンのソフトで読み込める形式で、ファイルを保存し直してください。そうすれば、古いバージョンのソフトでも問題なく読み込めます。(ただし、新しい機能を盛り込んだデータだと、100%互換はできません。そういう場合は、その機能を提供している新しいバージョンのソフトでのみデータを作成するしか手はないかな)新しいソフトを使っていれば、「上位互換」が効くので、問題はないでしょう。もし不幸にして互換が効かない場合は、データファイルをそのソフト特有のファイル形式で保存するのではなく、汎用的なデータ交換の形式である――ワープロならテキスト文書の「.txt」、表計算やデータベースならカンマで区切られてる「.csv」(中身はただのテキスト形式)で保存すれば、文書の体裁などの設定はうまく変換できないけど、中身はちゃんと使えるので、知っておくと便利です。
ちがうソフト使用の場合でも、「.txt」や「.csv」のテキストファイルをはじめ、ワードと一太郎とか、メジャーなソフトは、だいたい文書互換ができるようになってるので、そこで使いたいソフトで読み込める形式に変換すればOK。
※会社とかで、何台かパソコンがつながった状態だと、一つのファイルをどこかのパソコンで開くと、他のパソコンで同じファイルを開こうとしてもエラーメッセージが出たりするので、そこのところもご注意を。わりとやりがちなんですよ、これ。(^ ^;) 「共有エラー」だったかな?
ちょっと古いデータを使うときには、これ
■ 原因
▼ フォーマット形式がちがう
フォーマット形式は、いくつか形式があり、同じフォーマット形式じゃないと認識できません。ここで特に注意が必要なのが、フォーマット形式が「98」のデータファイルで、これを今、使おうとすると、トラブルが発生します。 ――もしかしたら、どこか間違ってるかもしれませんが、私の記憶の限りでは、次のとおりです。| フォーマット 形式 | 容量 | 仕様 | 対応機種 |
|---|---|---|---|
| 256 | 1.44MB | 256 | オフコン対応 |
| 98 | 1.24MB | DOS8 | NEC PC-98/EPSオン PC-586・486・386/FM TOWNS など |
| DOS | 1.44MB | DOS18 | DOS/Vパソコン(PC/AT)互換機/NEC PC-9821(Windows 95 対応機種) など |
| MAC | 1.44MB | MAC | MAC対応 |
<トラブルが起こる背景>
昔の「きゅーはち」全盛期は、98フォーマットが主流でした。容量は1.24MB。でも、DOS/V 機が普及しだすと、DOS/V フォーマットが主流となり、容量は1.44MBになりました。今のパソコンは、このDOS/V フォーマットが基準になってるはずです。だから、一昔前の「きゅーはち」機は、1.24MB の98フォーマットしか読み込めず、今のパソコンは、1.44MB の DOS/V フォーマットしか読み込めない。つまり、「きゅーはち」で作ったデータを今のパソコンに読み込ませようとフロッピーにCOPYしても、今のパソコンは1.24MB形式のフロッピーは読み込めないってことになってしまうのです。もちろん、昔の「きゅーはち」で作ったファイルが Windows では対応していない、というわけじゃないので、フォーマット形式さえ一致させれば、問題なく読み込めます。
■ 処置
▼ フォーマット形式を一致させる
NEC PC-9821シリーズなど、パソコン業界の主力商品が、「きゅーはち」から DOS/V 機に移る時期の機種だと、フロッピードライブが3モード対応で、1.24MB も1.44MB も両方読めるので、この頃の機種を使って、自分のパソコンが扱えるフォーマット形式に変換すれば使えるようになります。フォーマット形式に変換する、と書きましたが、単に、「きゅーはち」で作ったファイルを読み込んで、それを1.44MBでフォーマットしたFDなどにCOPY すればいいだけですので、難しいことは一切ありません。また、今使ってるパソコンを3モード対応のFDドライブにする、という方法もあります。他メーカーのものだと確認をとっていませんが、NEC-NXシリーズでは、ドライバをインストールすれば 1.24MB も扱える、3モード対応のFDドライブになります。インストール方法は、パソコン付属のマニュアルを参照ください。
注意事項
「3モード対応のFDドライブ」にした場合でも、今のパソコンだと、1.24MBのフロッピーの使用では、いくつか制限があります。以下は、PC-NXでの使用制限ですが、他メーカーでも、たぶん同じような制限があると思うので書いておきます。- 1.フォーマットができない。(つまり、アンフォーマットのフロッピーを買ってきたとして、1.44MBにフォーマットすることはできても、1.24MBにフォーマットすることはできないということ)
- 2.Windows ME の「ディスクのコピー」では、1.24MBのものはコピーできない。